PRタレントバンクで、洋菓子メーカーを担当する高田涼平さん。
2020年に独立し、フリーランスのPRパーソンとして全国の案件を手掛けています。
なぜ独立したのかを聞くと、“異なりたかったから”。
変化の大きい時代で、どのような“異なり方”を描いているのでしょうか。
高田さんとPRとの出会いを教えてください
大学3年のときに、カナダのトロントに留学していたんです。そこで11月頃に、ボストンキャリアフォーラム(留学生を対象とした就活イベント)に参加しまして、そこでPRに出会いました。「広告よりPR面白そうだな…」と。それで、帰国して大手PR会社に就職し、2年間PRコンサルタントとして働きました。シンプルに楽しかったですね。特に、所属していたチームの上司の働き方がかっこ良くて。「メディアとパートナーなんだ」という意識で仕事をしなさい、と教えられたのが活きています。
PRって割と“メディアにごり押しして掲載を取る”、みたいなイメージがあると思うんですが、上司はそのやり方が嫌いで。自分が納得できていない情報は、絶対アプローチしない。納得できるまで情報を集めて、それを自分なりに編集してメディアに伝える。そんな上司の背中を見続けたことで、私にもそういった習慣が身についたのは良かったと思います。

そうしたご経験の中で、独立されたきっかけは何だったんですか?
世の中には“良いもの”ってたくさんあると思うんですけど、かけられる費用感によって“目立つものか、そうでないものか”が決まっている状態があるなと。前職は大手でしたけど、おそらく地方の中小企業だったらリテナーFeeはちょっと払いづらい額です。でも、フリーランスであれば、自分が請けたければ請けられる。予算の大小で、“目立つものか、そうでないものか”が決まる世の中を変えられるのは、フリーランスの働き方なんじゃないか?と思って、独立してみたという感じですね。
故郷の石川県企業のPRサポートから始めて、いまは石川をはじめとした地方の案件と、東京の案件を並行して担当しています。1か月のうちの半分くらいは石川、半分くらいは東京という感じですね。いまちょっと流行りの二拠点生活ですね(笑)

実際にフリーランスになってみて、良かったこと・大変だったことはありますか?
フリーランスは“自由”なんですよね。自由にクライアントさんに対して思ったことを言える。「上司がこう思っている」、「会社としてはこう持っていきたい」、みたいな要素を気にしなくてよいので、そこは良かった点ですね。逆に大変な部分で言うと、成功したことも、失敗しても、責任は全部自分に降りかかるじゃないですか。人任せにできないし、振り返りもきちんとする。だからこそ感謝されるのはうれしいですよね。社長さんと会話することが多いので、例えば狙った文脈でメディアの露出を獲得できた時に「すごい、ありがとう!」と。
会社員時代とは、また違った楽しさや達成感を味わえるのが、フリーの特権です。たとえば、事例をたくさん知っていたほうが楽しいので常にアンテナ張っていますし、土日に提案を作りこむと、ちょっと憂鬱な月曜も楽しみになるんですよね。アウルさんとの案件でも、「楽しみだな、早く言いたいな」と思うことがあって、そういうアイデアだとハマることも多いので。

今回の洋菓子メーカーさんの案件は、どのように紹介されて、どのように進めているんですか?
PRタレントバンクに登録したら、すぐご紹介いただきました。3つくらいプロジェクトが同時に走るんですが、そのうちの1つのプロジェクトの監修者として関わっています。週1回クライアントさんとの会議があり、その他週2回、社内でのMTGを実施しています。メディアさんにアプローチする際の資料のアイデア出しをしたり、クライアントさんからアドバイスを求められたときに回答したり、という感じです。いま3か月目ですが成果も出ていて、季節商品を発売する際に、トレンドに乗せて提案した企画のストーリーを踏まえて、イベントを実施いただきました。“美味しいものを届ける”というだけではなく、社会課題から入ってストーリーを立てて、それに基づいてイベントをクライアントさん主体で実施できた、というのはひとつ成果です。こうした成果をもっともっと広げていけたら嬉しいです。

PRタレントバンクの仕組みで、アウルと一緒に仕事を進めるメリットはありますか?
フリーランスでやっていると、相談相手がいないんですよね。自分のクセがわからないままに進めてしまうことも。そこを指摘いただけるのはレベルアップにつながります。あと、他のメンバーの方のお話で「あ、そういう視点あるんだな」という発見はあります。
一人でやっているとどうしても寂しいんですよ。そこを解消できるのはけっこう大きいです。ミーティングで他愛ない世間話をしたりとか。自分が抱えている他社さんの案件のモチベーションにもなっています。フレンドリーだし仲間感があるのがよいですね。
アウルさんのお金の取り方って面白くて、稼働量に応じてクライアントさんにご請求しているので、そもそも稼働量よりも増えることはないなと。僕もそんなに“動かされてる”という感じもないですし、もし動いた月があったとしても、言えば大丈夫なのかなという安心感があります。

高田さんご自身の、今後の目標はありますか?
まず、僕は他人と“異なりたい”。なぜ“異なりたい”かというと、いまPR市場ってほぼ東京にしかないなと思っていて、でも、地方にも良い商材はたくさんあるんですよね。なので、PRのノウハウを地方企業にも広めれば、もっと日本中に良いものがあふれるんじゃないか、それは“異なっている人”にしかできないんじゃないか、と思っているからです。僕のミッションは、誰かも言っていましたが“PRの民主化”というところに置いていて。もっといろんな人がPRにアクセスできる世界を作りたい。だからこそ、あえて地方にも軸足をおいてPRの仕事をやっています。
地方の企業がPRノウハウをつけて、自分たちで顧客につながれるようになって、売るノウハウもつけば、商品はもっと高く売れる。利益率が改善したら、働いている人も潤うし、社員もたくさん採用できるし、業界全体も結果潤う。PRはその好循環を作れると信じているし、自分の仕事を通じて、もっともっとその循環を広げていきたいな、と思っています。





